人間失格・桜桃
人間失格・桜桃 (角川文庫)
太宰治生誕100年ということで、書店では太宰コーナーができてました。
最近文庫のカバーが非常に個性的になってます。
今年角川は祖父江慎デザインで、インパクトのある写真を使っています。
ジャケ買い(?)です。
私小説といってもよいこの小説。
お金持ちの女たらしのボンボンの堕落した話、
と集約するには訴えるものが強すぎると思う。
「なぜお酒を飲むの?」
「お父ちゃんはね、お酒は好きで飲んでいるのではないんですよ。あんまりいい人だから、だから・・・」
ナイーブな故に神経をすり減らし、お酒に逃げるのだと
編集社に勤めるシヅコは理解するが、それでも彼を救うことはできない。
よく言われることであるが、
生きるということは、極めて個人的な問題で、
その言葉の深さを知るには、人生の積み重ねがいるのだ。
帯によると映画化されるらしいけれど、描ききれるのかな・・・
人間失格・桜桃 (角川文庫) 著者:太宰 治 | |
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)