カテゴリー「読んだ本【た】行」の6件の記事

たまさか人形堂物語

たまさか人形堂物語 (文春文庫)

新幹線に乗る前にキオスクで選んだのがこれ。
作者も知らなかったし、人形が題材なんて少女趣味な作品だろうと
正直あんまり期待していなかったのだが、
読み始めてなかなかの奥深さに脱帽しました。

人形屋に入り婿した祖父から譲られた人形屋を
人形の小売りから修復に主軸を移してなんとか経営する澪。
マニア感覚で勤める富永くんと謎の人形師師村さんとともに、
持ち込まれる人形とそれに寄せる人の思いを汲み取り、修復していく。

ぬいぐるみから、文楽の人形、ソフトビニールの人形、
市松人形、ラブドールまで、日本は多種の人形大国だそうで、
人形とは何かと本質を問うくだりなど、大人の作品に仕上がっています。

続編が出る予定らしいので、安心しました。

たまさか人形堂物語 (文春文庫)

著者:津原 泰水

たまさか人形堂物語 (文春文庫)

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チヨ子

チヨ子 (光文社文庫)

amazonのポイント10倍&送料無料につられて購入。
宮部みゆきさんの短編・中編集だからどれもおもしろく読めるし、
表題作のチヨ子はネタバレになるが、バイトで着た着ぐるみを通して見ると、
人が子どものころに大切にしたぬいぐるみやおもちゃに見えるというストーリー。

これを読んで私は、小さな頃に大きなクマのぬいぐるみを大事にしていたことを
思い出した。当時めずらしく大きなぬいぐるみは、懸賞で当選したものだった。
名前はつけてなかったように思う。
だれしもがそういうものを持っていて、共感できることを
シチュエーションにもっていくところが、やはりうまいなぁと思う。

最後の『聖痕』は、いろいろ考えさせられる作品で、
福祉の分野と重なる所も多く、たしかに現実にそういう事例はあるのだが、
もうちょっとなんとかすっきりとしたラストにならなかったのかと思う。
しかし一抹の不安、これが宮部みゆきなんだろうな。

チヨ子 (光文社文庫)

著者:宮部 みゆき

チヨ子 (光文社文庫)

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タルト・タタンの夢

タルト・タタンの夢 (創元クライム・クラブ)

パ・マルのシリーズの第一作である。
パ・マル(悪くないの意)のシェフ三船の家庭的なフレンチの腕と洞察力を余すことなく著している。

読んでいると、どうにもフレンチが食べたくてたまらなくなる。しかし、シェフだって知っている、食事には、おいしさを楽しむ食事もあれば、生きていくために必要な栄養を摂るという食事もあるということを。そしてそれは、おいしいとは言えなくても相手を思う心から作られることもあるのだということを。

最後の「割り切れないチョコレート」の編では新しいチョコレート専門店の詰め合わせの数は、7、11、13など、いずれも割り切れない数。その数に秘められたオーナーの気持ちには、思わず心を揺すぶられる。

そして、次巻の表題にもなるヴァン・ショーが毎回といってよいほど、出てくるのだ。ぶっちゃけると、ワインの湯割りですと。

タルト・タタンの夢 (創元クライム・クラブ)

著者:近藤 史恵

タルト・タタンの夢 (創元クライム・クラブ)

たまらなくなって、出かけたフレンチのランチ

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大根のポタージュ。クルトン ならぬ生ハムのビッツに黒コショウでアクセント。

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スプーンにのせた豚肉のリエット、テリーヌ、生ハムの盛り合わせ。

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季節の野菜と子羊のトマト煮込み。
ほろほろにとろけました。ヽ(´▽`)/
スペインの濃厚な赤ワインといただきました。

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デザートは、クリームブリュレと豆乳のソルべ。
幸せでございます♪

ラルドワーズ フレンチ / 万能倉駅
夜総合点★★★☆☆ 3.5
昼総合点★★★☆☆ 3.5

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喋々喃々 ちょうちょうなんなん

喋々喃々


谷中でアンティーク着物や「ひめまつや」を営む栞。父の声とそっくりな男性と知り合うが・・・

谷中のおいしい食べ物やさんや、着物の描写がステキです。根津の行きたいと思っていたお店なんかが出てきて楽しかった。

朝倉彫塑館の空中庭園、機会があれば行きたい。

ストーリーとしては、すっきりとは終わらない。結局彼は家庭があり、家庭をもちそこなった栞の寂しさが後半主軸になってしまうのだ。

奔放な母と堅実な娘の組み合わせは、前の食堂かたつむりでも描かれていたので、テーマといえるものなのかもしれない。

喋々喃々

著者:小川 糸

喋々喃々

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ドラゴン・ティアーズ―龍涙

ドラゴン・ティアーズ──龍涙

池袋のトラブルシューター真島誠の物語も
9作目。
研修生という名目で、日本に働きにきている中国人たち。
3Kの工場からひとりの少女が脱走した。
査察で発覚すれば、研修生250人全員が強制送還されてしまう。
タイムリミットは1週間。

今回も高度経済成長を続けながらも
格差が広がる中国や、貧困ビジネス、
闇金融と社会問題を取り上げる。

しかし、誠に妹ができるとは・・・

ドラゴン・ティアーズ──龍涙

著者:石田 衣良

ドラゴン・ティアーズ──龍涙

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とでんか

とでんか (1)


都電課ではなく都伝課つまり、都市伝説課なんだそうだ。

原作が大塚英志さんなので、
木島日記・サイコ・黒鷺宅急便などでおなじみのキャラが見え隠れします。

どうも時系列的には成立しない感があるので、各作品はパラレル的に物語が進んでいるのかもしれません。

厚生省が戦争随行のための人員確保が目的で作られたことを考えると、あながちこの大塚ワールドも一笑に付するには軽すぎるかなぁとも思うのです。

大塚ワールドの好きな方は必須です。

とでんか (1)

著者:樹生 ナト

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