カテゴリー「読んだ本 【ま】行」の5件の記事

魔物が棲む町【物書同心居眠り紋蔵】

魔物が棲む町 物書同心居眠り紋蔵

居眠りという奇病をもつ紋蔵は、どうにもやっかいな事件になると担ぎ出される。

今回も、門前町の地代を払わぬ住民に払うようにと新住職が訴え出る事件があり・・・


なんとなく解決できてしまう紋蔵の力の抜け方が愉快であるが、

今回は紋蔵の家庭事情は語られず、淡々と事件が語られ、マンネリ感が多いか。

魔物が棲む町 物書同心居眠り紋蔵

著者:佐藤 雅美

魔物が棲む町 物書同心居眠り紋蔵

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もんぐら、もんぐら

もんぐら、もんぐらいい季節になつたもんだな

前述の北村薫さんの作品にでてくる山村暮鳥の詩集。
本自体もかわいくて、文学少女にあこがれた昔を思い出します。(笑)

山村暮鳥は家業が不振で赤貧洗うがごとしの家に生まれます。
幼いころからいろいろな職を転々とし、盗人までしたといいます。

16歳のとき、代用教員になり、夜は漢籍を学びます。
その後宣教師と知り合い、神学校へ進みますが、3度も自殺を図ったそうです。
日露戦争にも行ったそうですから、キリスト教の教えとの葛藤がうかがえます。

詩についても、その時代には酷評があり、
自然には神がいるという独自の宗教観は、キリスト教徒にも反感を買います。
実に壮絶な人生ですね。


この詩集に収められている詩は、
自然や子どもに対する温かい愛情が感じられます。

仮名遣いは古いのですが、
感性は現代ならすんなり受け入れられるものでしょう。

串田孫一さんを連想しましたが、
同じキリスト教徒ですし、
時代からいって、暮鳥さんの影響を受けたのが孫一さんでしょうね。


竹林の上を
  さわさわと
わたる時雨が
水墨の画である

妻があり
子があり
そしてびんぼうで愚鈍なだけに
こよなく尊い自分である

もんぐら、もんぐらいい季節になつたもんだな

著者:山村 暮鳥

もんぐら、もんぐらいい季節になつたもんだな

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モノレールねこ

モノレールねこ

モノレールねことあだ名をつけられたノラ猫を介して手紙をやりとりするサトルとタカキ。見知らぬ相手との対面は・・加納朋子さんお得意の温かい視点に立ったほのぼのとした作品のみならずニートの叔父さん、子供にロクデナシと見放された父親など救いようのないと言われる人達もきっかけさえあれば、少しずつではあるが再生できるかもしれないと思わせる。

愛するものを失った悲しみ、失いかけた自信、傷ついた人達に再生してほしいと思う作品集であるといってよいだろう。

モノレールねこ

著者:加納 朋子

モノレールねこ

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弥勒の月

弥勒の月 (文芸)

やはり夜叉桜から読んで正解かも。
この巻では、遠野屋の過去がばっちり明かされている。

まっとうな世界に引き止めてくれる人とめぐりあえるのか、それとも弥勒の裳すそにすがっても、闇からは抜け出せないのか。

まず人との出会いが始まりだと思える昨今だ。

弥勒の月 (文芸)

著者:あさの あつこ

弥勒の月 (文芸)

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向井帯刀の発心 物書同心居眠り紋蔵

【向井帯刀の発心 物書同心居眠り紋蔵】 佐藤雅美


居眠り紋蔵シリーズも8冊め。

例繰方にもどされた紋蔵、しかし事件は思わぬところから舞い込んでくる。

家族も後とりと目していた紋次郎が、養子にもらわれ、さらに長女の麦も婚礼の話がせまる。

紋蔵と気の会わない黒川静衛門も登場して・・


同心は卒(足軽)身分でありながらも、武士としての気構えは失わない。

そんな紋蔵さんシリーズ、おもしろいです。


佐藤 雅美
向井帯刀の発心 物書同心居眠り紋蔵

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