カテゴリー「読んだ本 【か】行」の12件の記事

カフェ かもめ亭

amazonのおすすめリストから選んだ本。短編集だからいいかなと思って購入。
元が児童文学として書かれ出版されたのが、
加筆、修正を加え文庫化し一般向けとなった経緯がある。
そのためか、書き始めを読んでいると童話っぽくて気恥ずかしい感じすらする。

悪くはないが、どうにも単調と思いつつ、ねこしまさんの後半から、
かもめ亭奇談、文庫版書きおろしの番外編は一気に読んでしまった。

メルヘンといっても、時は現代、ぎすぎすした学校が嫌になったり、
両親の心が離れていってしまうという現実が背景にあるからだろうか。
不幸に出会ってしまった子どもが、周りの人のちょっとした魔法で、
それをりっぱに乗り越えて大人になることが共感を呼ぶからだろうか。

最後のクリスマスの国を読み終え、読了したら、
なんだか、魔法を信じている大人がいてもいいじゃないかって思えてきた。
魔法といっても、周りの人のちょっとしたやさしさや、出会いという、
人の心を明るくするささやかな魔法である。

そして、冒頭でのかもめ亭の記述がアニメっぽいイメージだったのが、
解説を読んだら、神戸の北野坂あたりのカフェが彷彿として、
目の前にはっきりと浮かんだ。
本のストーリーのようにはっきりとしたドラマではないが、
ささやかなドラマが誰かの心の中に現実に繰り広げられているのではないだろうか。

この作品は、『コンビニたそがれ堂』の姉妹編だそうで、
そうなるとそちらの世界も覗きたくなるというものだ。

カフェかもめ亭 (ポプラ文庫ピュアフル)

著者:村山早紀

カフェかもめ亭 (ポプラ文庫ピュアフル)

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木練柿

木練柿(こねりがき)

遠野屋と小暮信次郎のシリーズ3巻目。
今回目玉は、遠野屋が武士を捨てて、商人になるくだりである。

作中でもふれられる心おきない人たちと楽しい酒を酌み交わす喜び。
人生の一番の幸せかもしれない。

木練柿(こねりがき)

著者:あさの あつこ

木練柿(こねりがき)

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元気でいてよR2-D2。

元気でいてよ、R2-D2。

人の心に潜むちょっと怖いお話が8話。
北村さんらしく、因縁のある場所とか、
言い伝えはない、よくある日常の中に潜む怖さなのだ。

綺麗で軽快な日本語で綴られる陰のある物語。
この中の「さりさりさり」読んだあとよくわからなかったのだが、
今思えばこの怖さは、「わかりたくない」のかもと思った。

元気でいてよ、R2-D2。

著者:北村 薫

元気でいてよ、R2-D2。

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きょう あした ふたり

きょうあしたふたり―大野広幸写真集 (瞳Photos)

ぱらぱらとめくると、
なんだかほっこり幸せになるような
そんな写真集です。

双子さんの過去と10年後の写真を比べて、
まったく違う人生に進んだふたりや、
成人してもなお鏡のような人生を送るふたり。
作者も言ってますが、双子の神秘ですね。


この大野広幸さんは、
自衛隊の看護官の写真集もだしていて、
おもしろいです。

看護師といえど、自衛官なので基本的な自衛官の訓練もするのですね。
第一級の緊急状況での出動、看護活動が想定されるわけですから、
当然といえば当然なんですが。

がんばる姿が美しくも、やさしい視点が感じられます。
写真て、やはり写す人の視点で撮るものですから、
大野さんの人柄が反映しているのでしょうね。

大野広幸ブログ
大野広幸の世界「夢・希望・明日」

きょうあしたふたり―大野広幸写真集 (瞳Photos)

著者:大野 広幸

きょうあしたふたり―大野広幸写真集 (瞳Photos)

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架空の料理空想の食卓

架空の料理 空想の食卓 【リリー・フランキー +澤口知之】

料理を味わうというのは極めて個人的なものであり、

味というものは極めて抽象的なものである。

さらに、たとえば「失恋レストラン」で

「ぽっかり空いた胸の奥に つめこむ飯を食べさせる」という歌詞があるけど、

それはどんな料理なんだろう? それらを空想して、作ったのがこの本なのです。

文を読んで食べてみたくなるものと、

文を読むと食べる気が失せる料理があるのは不思議。

料理が単に食欲という本能だけで成り立つものではないってことですよね。

印象的なのは、前書きで旦那が10時過ぎに帰ってくると、

妻が缶ビールを開けてラーメンを鍋からすすりながら、TVを見て笑っている。

それを見た旦那は妻にわからないように、そっとまた夜の街に戻っていく。

「エサ」が「食事」に「作業」が「表現」に「努力」が「情熱と愛情」に変わる魔法を

料理は秘めている。

ラーメンを鍋からどんぶりに移すことで、それははじまる・・・そうだよなぁ。

何かのせようか、とかなにかつけ足そうかとか考え始めるものね。

とはいいつつ、ありえない豪華な料理がほとんどですので、

(しかも食べたいと思えない)作るというより、見る料理本です。

ビジュアル的にも、かなりエキセントリックかも。

架空の料理 空想の食卓

著者:澤口 知之,リリー・フランキー

架空の料理 空想の食卓

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黒影(かげ)の館

黒影の館 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社ノベルス)

建築探偵桜井恭介シリーズ、ついにリーチです。

読者がずっと桜井恭介として親しんできた主人公が、じつは戸籍的には別の人物だった。

そしてそれを捨てることになった経緯の一端が語られる。

なぜ再び帰ることになったのか、そして深春や蒼と別れてしまうのか来年が待たれます。

うーん、本当にここまで長かった。十数年かかりましたとも。

主人公も年をとるので、年表とか書いたりしました。

ワインだったら、十分熟成されてるかも。

ちょっと荒唐無稽にはなってきてるけど・・・・

黒影の館 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社ノベルス)

著者:篠田 真由美

黒影の館 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社ノベルス)

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銀河不動産の超越

銀河不動産の超越

就職戦線に惨敗して就職した銀河不動産。

「貴方ちょっと変」と言ったお金持ちの間宮婦人に、

大きな空間の建物を借りて住むことになるが、

なぜかちょっと変わった人達が集まってくる。

クールな建物と遊び心あふれた人達。

それらは、無機質な感じの主人公に何を与えるのか。

ラストは森さんらしいどんでん返しアリ。

銀河不動産の超越

著者:森 博嗣

銀河不動産の超越

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虐待された子供たち

虐待された子供たち 【秋月菜央】

急増する虐待、心に深い傷を負った子供たちの再生の物語。

児童養護施設のルポから書かれた6つの物語である。

虐待が、親からかまわれることのない子供にとっては「ご褒美」という現実には

悲しさを禁じえない。

最終章は施設長の体験が語られており、

子供を保護し、癒そうとする人々の努力と葛藤を垣間見る。

より家庭に近い小舎制をとりたい、こうすればいいのではないかと

切実に感じても 制度や資金にしばられてしまう。

日々子供たちのために奔走し続けるすべての人に尊敬の念を惜しみません。

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【回転木馬】 柴田よしき

回転木馬

失踪した夫のあとを継いで探偵になった唯が主人公の「観覧車」の続編である。

女ひとり強く生きざるを得なくなった唯。

仕事を通じて知る愛するものを失って生きる女たちの半生に、なぜか惹きつけられる。

なによりも心が弱っているのは唯自身だから。

作者も失踪にまつわるサスペンスは中心的な主題ではありませんとあとがきで言っている。

回転木馬

著者:柴田 よしき

回転木馬

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神の雫

神の雫 (1) (モーニングKC (1422))

ワインをネット通販で買おうとしたら、
やたらこのコミックに登場という文字が出てきた。

TV放映もはじまりましたね。
ワインの蘊蓄は、時に鬱陶しいのだけど
ワインにまつわる人間ドラマがなかなか読ませます。

まあ、全てワインが解決というのは、ちょっとねぇ・・・

しかし、読んでいると仲間とワイワイ飲みたくなるのは確か。

安くておいしい、そして食事とマリアージュするワインて、たくさんありそう。

神の雫 (1) (モーニングKC (1422))

著者:亜樹 直,オキモト シュウ

神の雫 (1) (モーニングKC (1422))

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