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PRIDE 池袋ウエストゲートパークⅩ

PRIDE 池袋ウエストゲートパークⅩ 石田衣良

現代社会の問題と下町レベルでそれに立ち向かうこのシリーズも
少々食傷ぎみだと思いつつ、おなじみ感を味わいたくて手に取った。

下町のトラブルシューターマコトは、今日もお金にならない相談を受けるのだが、
Gボーイズの帝王タカシにもコイバナがあり、時間の流れを感じる。
いつまで、ガキのキングがやっていけるのだろう、
いずれ卒業する時がくる・・などと思いを馳せてしまう。

短編集の形をとったシリーズは、いつも最後の作品が中編になっているのだが、
この巻は、貧困ビジネスや強姦、IT機器を使った脅迫など、ちょっとキツイ。
キツイが、最後はハッピーエンドだよねとわかっているから読める。

わかっているハッピーエンドの最後の最後、
シリーズはとりあえず卒業を迎えるようだ。

『街の物語には終わりがない。すっかり忘れていたが、こいつはおれ自身の昔の言葉。
 つぎに会うときには、また愉快でスリリングな嘘をたくさん用意しておくよ。
最後にひと言。あんたがどれほどきついところで生きているのかはわからない。
だが、おれは全力でいう。
負けるな、明日は必ずやってくる。
つぎのステージで、また会おう。 』

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