左近の桜
左近の桜 (角川文庫)
空港で、飛行機の中で何が読む本はないかと書店を覗いて手に取ったのがこれ。
長野まゆみさんと聞くとBLの旗手のイメージが強かったのですが、
帯に"あやかしたち"と書いてあったので、宗旨替えされたのかと読んでみたら、
やはり長野まゆみさんでした。(笑
ただ、今まではどこかノスタルジックな雰囲気が多かったのが、
少年が成年に変わる短い時期が、魔とも聖ともわからぬ混沌としたもので、
不思議なことが起こってもおかしくはないと思わせる
クールな魅力的な作品になっています。
この盃をうけてくれ、どうぞなみなみ酌がしておくれ・・で始まる詩は、
井伏鱒二のオリジナルではなくて、訳詩だったんですね。
てっきり、井伏鱒二さんの詩だと思ってました。(^-^;
花に嵐のたとえもあるさ、さよならだけが人生だ。
まさに一期一会の出会いを紡いだ短編集です。
左近の桜 (角川文庫) 著者:長野 まゆみ | |
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