里親入門
里親入門―制度・支援の正しい理解と発展のために
里親ー養護の必要な児童を家庭に引き取って養護する家庭的養護。
なんて、制度的には定義するんですかね。
この本は制度的なものから、里親や委託された児童の体験談、
諸外国との比較が載っています。
日本は諸外国にくらべ里親委託される子供の数は最低水準になっています。
戦後に孤児の養護から始まった児童養護も、
現在では、親のいる子供がほとんどです。
家庭に問題があっても、親は子供をとられるような気がして、
委託に同意しないことが大きな原因と考えられます。
そして要養護児童の半数以上が虐待を受けた経験があるのですから、
深く傷ついた心を癒し育てるのは、生半可なものではないと思います。
里親に預けられた子どもは、
まず退行症状や、暴れたりして、里親を試すそうです。
それを乗り越えても、また思春期など難しい時期がやってきます。
子どもを育てるというのは、なんと困難なことであるか。
人が成長し自立するという、
そしてそれを支援し続けていくということが、
崇高なものに思えます。
里親入門―制度・支援の正しい理解と発展のために 著者:湯沢 雍彦 | |
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